ゆめいらんかね やしきたかじん伝について

ゆめいらんかね やしきたかじん伝 (小学館文庫) 角岡 伸彦 (著)
角岡伸彦さんの取材をうけ、実名で載せていただきました。今年の1月に発売されたものですが、何の話かは、本を買っていただくとして。

ゆめいらんかね

最近、作詞家の及川眠子さんや、ノンフィクションライターさんとお話を
する機会が増え、改めて「文章」のプロの方の凄さを感じています。

天性のものもあるのでしょうが、たくさん本を読み、多くの人に触れ、考えるからこそ文章だけできちんと伝え、時には感情をゆさぶる事が出来るんだろうと感じます。国語と社会が苦手だった私には到底できない神業です。

インタビュー一つとっても、私たち、テレビ・映像業界は、多くの事を考えすぎるため「本当に伝えたい事」を見失っているケースが多いのでは?と考えさせられます。一番大きいのは「時間」。尺におさまる文言をさがしてばかりいる自分に気づきました。
後、周囲の雑音、照明、カメラサイズやアングル。時報やテロップの位置とかぶらないか。映ってはいけないものが映っていないか。選挙のポスター、個人情報、本当にテレビの持つ情報量が多くなればなるほど、本筋とは違う所で苦労している気がします。

取材を受けているときは、まるでカウンセリングを受けている気持ちになりました。
取材って「傾聴」ですね。取材する方が上手だと、取材される側は自分の中でモヤモヤと溜まった事が、言葉に出すことによって少しずつ整理されて救われていくような。

いいノンフィクションライターさんは、たとえ自分とは違う考え、価値観を持っている人に対しても、傾聴の技術できちんと事実関係と気持ちを引き出すのではないかと思います。

この本は以前出された単行本に、加筆され今年1月に発売されたものです。
ぜひ、ご一読いただけたらと思います。
及川眠子さんの解説も、読みごたえがあります(笑)